電力会社の給料を紹介します。
電力会社は給料が高いと思われていますが、あくまでそれは平均年収の話です。
平均年収は、全社平均で「750万円」です。参照:年収ランキング
750万円は他の業界と比べてもかなり高い数字です。
確かに安定した暮らしで、割と高い給料をもらいたい方には、電力会社は超オススメの会社です。
ただし...、若手時代の給料はかなり低いです。
電力会社は給料の「昇給」が安定している会社です。
年々上がっていくことが約束されている分、始めはかなり低い位置からスタートするのです。
高卒で言うと、総支給15〜16万円(手取り11〜12万)
大卒で20万前後(手取り15〜16万円)
院卒で22万円前後(手取り17〜19万円)
これにプラスして、残業代や宿直代がプラスされます。
少なくとも、若手時代は稼げる職場ではありません。
稼ぎたい理系の方はメーカーの方がよほど稼げます。
電力会社は儲かるビジネスモデル
電力会社は景気に左右されにくいビジネスモデルの会社なので、安定を求める方にはオススメの企業です。
仕事を選ぶにあたって、業界の利益が上がる仕組みを知るのは重要です。
賃金や安定度は会社のビジネスモデルで決まります。
ホワイト・ブラックに関しても同じです。
電力会社は、「電気」という生活に必要不可欠な商品を扱っている会社です。
それに加えて、競争相手がほぼいない業界です。
よって電力自由化といえど、他業種に比べたら、「競争はない」と言えるレベルのぬるさです。
その結果、会社にノルマはありませんし、社風が緩めのとても働きやすい環境と言えます。
競合が激しく、毎月新規を開拓して売り上げを立てないといけない会社はブラックになりがちですし、給料も安定しません。
各社の平均年収
電力各社の平均年収を紹介します。
(2018年度末期)
東京電力ホールディングス:802万円
中国電力:779万円
中部電力:767万円
四国電力:766万円
九州電力:762万円
関西電力:758万円
沖縄電力:754万円
東北電力:746万円
北海道電力:701万円
北陸電力:668万円
参照:年収ランキング【2019年最新版】
⇒【電力会社の資格手当 一覧】
若手の年収はとにかく安い!
電力会社は一見、高給取りに見えますが、若手時代の給料はかなり低いです。
残業や宿直、僻地勤務でなければ、全然給料の良さを実感できることはありません。
例えば、大卒初任給はおおよそ20万円前後です。
それから税金や保険料で4〜5万円引かれます。
すると手取り15万円になるのです。
残業をしてなんとか20万円に近づけるイメージです。
奨学金や車のローンがあると考えると、可処分は思ったよりも全然ありません。
貯金ができている同期もほとんどいませんでした。
一年目の年収が、300万円いかないくらい。
二年目の年収が300万円をようやく超えるくらい。
年収が400万円を超えることは全然先の話なのです。
昇給が安定!給料が高いのはおっさんになってから
電力会社の給料がいいのは、昇給が安定しているからです。
年齢やスタッフグレード(ランクみたいなもの)が上がるにつれ、必ず給料が上がるようになっています。
毎年、五千円から一万円上がります。
徐々に徐々に給料を上げていく会社です。
30代くらいから、大幅に上がっていき、40代で残業を合わせて700万円代に乗るイメージです。
若いうちに給料をガンガン稼ぎたい方は、電力会社はオススメしません。
副業で年収を上げるのは超アリ
電力会社の若手時代は給料が低いですが、時間と体力が余っています。
僕はこの時間を使って、家で副業をしていました。
副業で「月5万円」を稼げるようになったので、それだけでも同期と比べて裕福です。
月5万はめちゃめちゃ大きいですよ。笑
月10万稼げるだけでも、年収は120万円も変わります。
また副業で稼いだお金は経費として使えるので、可処分は残業で稼ぐ120万円よりかなり多いです。
給料低いからと電力会社をやめるのは非常に勿体のない選択です。
若いお金がないうちは、電力の安定感を元に副業でゴリゴリ稼ぐのが一番賢いやり方です。
電力会社の年収については以上です。