電力会社で電験は必須の資格ではありません。
僕は電験3種をとりましたが、正直取らなくてもよかったです。
電験をとったからといって、出世できるとも限らないのが現実。
現に出世している上司は電験を持っていない方がほとんどでした。
今回は電力会社社員に電験は必要か?という話をします。
電験3種はまずいらない
電力会社社員の資格として、ベターなのは電験3種です。
技術系の社員は皆電験3種を取るように言われます。
(実際合格に至るのは半数もいませんが...)
現役社員の僕から見て、電験3種はいりません。
もし、大学生・高校生の方で焦っておられるなら、その必要は全くありません。
電験3種がなくても普通に業務はできます。
業務に必要な知識は、業務で覚えます。
また資格がないと出世できない訳ではありません。
僕の上司も電験3種を持っている方は少数でした。
出世に大事なのは資格よりも仕事ができるかどうかです。
わざわざ300〜500時間もかけて取らないといけない資格ではありません。
もちろん意欲のある方は取るべきだと思います。
恐怖でいやいや電験を取る必要はないと言う話です。
1種・2種なら出世に少しだけ有効
電験1種・2種に関しては、出世に少し有効になってきます。
なぜなら、持っている人が一気に少なくなるからです。
ただしあくまで、"少しだけ"です。
上層部を見ている限り、電験が決め手と言う感じ一切しません。
たまたま、以下のようになっているだけです。
電験1種に受かる人=要領がいい人=仕事ができる人=出世する人
選定されるとき、「電験1種を持っているから」と、アドバンテージになるのは間違いありません。
僕の意見は一貫して、「取る必要はない!」ですが。笑
「俺は絶対に出世するんだ!」
そういった方は取るべきです。
一番は周りの目が変わること
電験を取ると何が一番いいかと言うと、周りの目が変わることです。
「お前電験持ってるよな」
「電験持ってるの?頭いいね!」
少し単純な気はしますが、実際頭はよくみられます。
僕自身、僕を見る周りの目が変わり、仕事が少しだけ円滑に回るようになったのが一番大きいですね。笑
意外と単純なものです。
でも資格はそう言う効果もあるので、バカにできないのも事実です。
3種でさえ、一目置かれますから、2種・1種はさらに「できるやつ認定」は受けます。
勉強時間を考えたらやはりいらない
電験1種も取るとなると、3種、2種にオンして勉強時間を積み重ねる必要があります。
そこまでプライベートを割いて勉強できる人はごく僅かです。
それこそ受験勉強に近い感覚でやり込まないといけません。
せっかく激務ではない電力会社に入ったのに、自ら激務にする必要はあるかと聞かれたら正直微妙です。
電験を取っても給料は変わりませんので。
報奨金が数万円もらえる程度です。
本業の片手間の副業ですぐに稼げる程度の値段です。
転職のために取る是非
電験を取る動機として、転職を考えた「市場価値を上げるため」ならまだアリです。
ただしその場合、同じ業界への転職になります。
正直、電験3種程度では電力より待遇がいい会社に行ける可能性は低いです。
キャリアアップしたいのなら、電験みたいな「資格」よりも、仕事の実績をアピールする必要が出てきます。
「最悪電力をクビになった時のために...」
そういった動機でとるには少し難易度が高い資格ではあります。
電力会社社員は電験が必要かについての解説は以上です。
絶対に出世したい方以外、必要ありません。
「取っておいたほうがいい」というのはどの資格でも言えることです。
それと引き換えに人生を大事な時間を費やすことを考えると、あまり割りに合わない資格です。