電力会社は勝ち組みと言えるかどうかはあなた次第です。
あなた次第という回答は何にだって言える逃げ回答ですが、まさにあなた次第なのです。
世間的な価値観で言えば、電力会社は「勝ち組み」です。
・安定
・給料
・福利厚生
・名声
・ホワイトかどうか
この観点から言えば、電力会社は勝ち組みです。
仕事に求めることが、上記であるのなら電力会社はおすすめです。
給料はいいですし、ビジネスとして安定しています。
明日電気が必要なくなることはまずありません。
一方、やりがいを求める人や、自分を高めたい人、何か新しいことをしたい人にはおすすめではありません。
少数派ではありますが、こう言った価値観の人も世の中にたくさんいます。
だから電力会社が勝ち組みかどうかは、その人の価値観によるのです。
皮肉ではなく、世間的な価値観で言うと、電力会社は間違いなく勝ち組みです。
今回は電力会社は勝ち組みかどうかについて論じます。
勝ち組かどうかはあなたの価値観次第
電力会社が勝ち組みかどうかは、あなたの価値観で決まります。
電力会社が世の中でいい会社と言われる所以は、
・安定性
・給料
・福利厚生
・名声
・ホワイトかどうか
以上4つの理由が大きいです。
もし、あなたが会社を選ぶ基準が、以上4つのようであれば、電力会社はオススメです。
電力業界は危ないと言われる昨今でも、世間の平均よりも給料は高いですし、周りからも立派だねと褒められます。
大企業なのでコンプライアンスも厳しく、サービス残業やパワハラもありません。
電力会社は間違いなく「いい会社」に分類されます。
電力会社の給料
電力会社が勝ち組みを言われる所以の一番、給料にあります。
都会の大企業と比べると、それは商社や広告、外資系金融の方が給料は高いですが、地方の会社だと電力会社が1、2位を争う高給取り企業です。
2019年度で、電力会社で平均年収が一番給高い会社が、中部電力の830万円です。
一番低いのは、北陸電力の760万円です。
参考:平均年収.com
電気業界で一番低い北陸電力でも平均年収が760万円もあるのです。
世間の平均年収は、432万円です。
電力会社の給料がいかに高いかがよくわかります。
安定度は高い企業
さらにもう一つ、電力会社の強みは「安定度」です。
電力はインフラ産業であり、かなり安定度が高いビジネスです。
明日電力が不必要になることはまずありません。
需要は常に存在しています。
そして競合がいないと言っていいくらいの業界である点も、電力会社の利点です。
2018年に電力自由化が始まって、電力会社以外にも電気を販売していますが、正直まだまだ電力会社が強いです。
いくら他者が参入してきても、他業種に比べたらぬるすぎるほどの競争環境です。
既得権益ビジネスなので、社内にも利益を追求する雰囲気はそこまでなく、それがホワイトな職場に寄与しています。
ブラックな環境を避けたい方は、電力会社は業界の構造的にもオススメです。
やりがいは正直、ない
電力会社のやりがいですが、正直ありません。
こんなこと言うと怒られそうですが、本当にありません。笑
現場系の方なら、雨や台風での復旧作業のやりがいはあります。
ただし多くの社員にとって、「これだ!」と言うやりがいはありません。
そもそもやりがいを求めてくる職場ではないのです。
給料や安定度を求めて入ってくる方がほとんどなので、情熱的に「これをやりたんいんだ!」と言う人がいくところではありません。
「地域のため」
「日本の未来のため」
色々言う人はいますが、全てねじり出した「やりがい」です。
ただでも仕事がしたくなるようなやりがいは皆無です。
勝ち組かどうかも、この「やりがい」という要素を入れると揺らいできますね。
やりがいで腹は膨れませんが、給料で本当の精神は満たされない人もいます。
業務はルーティーンの繰り返し
電力会社は大企業なので、業務はかなりルーティン化されています。
ほぼ全てにマニュアルが存在し、どのように進めていけばいいかは、整備されています。
あとはそのマニュアルを覚え、とにかく繰り返していく業務になります。
工場のライン作業のような単純作業ではありませんが、基本マニュアルはあるし、新しいことをするビジネスではないので、ルーティンを繰り返す日々になります。
早く仕事を覚えれば覚えるだけ楽な日々が待っています。
人によってはこのルーティンがいいと言う人もいれば、そうでない人もいます。
与えられたルールの中で頑張りたい人にはとてもいい環境です。
THE・日本企業体質
電力会社は日本企業の典型的な体質です。
前例や形式を重んじ、社内での調和が一番大切です。
合理的で革新的な意見は嫌われます。笑
「こんなことをやってなんの意味があるの?」と思えるような慣行がたくさんあります。
上司が言ったことに、疑問を感じず、淡々と物事をこなせる人は向いています。
体育会系出身で集団行動が得意な人とかは、特に重宝されます。
反対に、「これはなんの意味があるんですか?」といちいち上司に突っかかるようなタイプは辛いです。
仕事がかなり苦痛になります。
電力会社の将来について思うこと
電力会社の将来性と聞かれると首をかしげる人が多いでしょう。
原発が止まっている発電所も多いですし、電力自由化、発送電分離で今後さらに苦境に立たされます。
それでもしらばくの将来は安定であると言うのが僕の見解です。
今後、新たな革新で、再度成長すると言う意味の将来性は低いですが、まだまだ安定に関しては強い会社です。
いろんな会社がある中で、やはり電力事業はかなりの安定度を誇ります。
これまでの電力会社を比べるから将来性が不安視されるのです。
現在の他の会社と比べてみてください。
自動車やIT、メーカーと比べても、電力はかなり安定したビジネスモデルを持った会社です。
そもそもどの会社に入ろうと、潰れるリスクはあります。
東芝やJALも苦境に立たされました。
未来は誰にもわからない、どんな会社でもリスクはあると考えた上で、電力会社のリスクはかなり低いです。
ただし先細りは十分あり得る話。
まあこれまでが良すぎただけの話ですが...。
会社全体の将来的な成長・拡大を目指すならおすすめではありません。
個人の市場価値を高める会社ではない
個人の年収をアップするキャリアアップ的な転職を視野に入れているのなら、電力会社は悪手です。
電力会社で働いても、市場価値は上がりません。
大企業あるあるの「社内でしか使えないスキル」ばかり訓練されられますし、業務自体に大きなプロジェクトもありません。
面接で強みになる社会人としての実績に大いにかけます。
専門性を無視した「ジョブローテーション」も電力会社にあるあるの制度です。
良かれと思っていろんな部署を経験する結果、なんの専門性も身についていない社内用の人材が出来上がります。
大企業の名前を使って転職は可能ですが、市場価値アップを観点としたキャリアアップには向かない職場です。
組織自体に、「定年まで会社で勤め上げることを前提としたキャリアプラン」が組まれています。
また中の人も、皆定年退職を視野に人生を考えています。
「年収をあげよう。」「成功しよう。」など誰も考えてはいません。
そもそも「市場価値」というものをを考える人は電力会社に向いていませんね。
電力会社の中の人の価値観は、「安定した会社に入って定年まで勤め上げる。」これが全てです。
話が合わなくなると思うので、他の業界をオススメします。
結局、世間的な「勝ち組」が好きかどうか
電力会社について中の現状を含め、思うことを述べてきました。
電力会社に入ったら勝ち組みかどうかは、世間的な価値観に迎合できるかどうかで変わります。
「えっ、給料も良くて、安定しているのに不満な人がいるの?」
と、心底疑問思う人は、電力会社に向いています。
実際、電力会社の中には、自身の待遇、身のあり方に満足している社員がたくさんいます。
電力会社の社風にマッチングすればかなりいい人生になるでしょう。
しかし合わない人もいます。
電力会社が勝ち組みかどうか、それは世間の価値観と個人の価値観がどこまで一致しているかで決まります。
もし、あなたがお金や安定性、ホワイト度を求めるのなら、電力会社は勝ち組です。
副収入を持てれば確実に勝組
一つ電力会社での勝ちパターンがあるとしたら、それは「ホワイトな職場環境を生かして副業で稼ぐこと」です。
実際に僕がそれで電力会社に満足して、働くことができています。
電力の安定性にプラスして、収入が青天井である「副業」でも稼げれば人生はかなり豊かになります。(バレても問題ない副業です。というか、言わなければ絶対にバレない系です。)
実際僕は、月5万円の副収入が入るようになってから、「仕事はつまらないけど、マジで電力でよかった」と思えています。
給料がバカ高い訳ではないですが、安定性はピカイチの業界。
大企業が故コンプライアンスにも厳しいので、時間外手当は必ず出ます。
残業もそこまで多くありません。
その環境を生かし、「本業+α」の収入を持てれば、かなり楽しい人生になります。
電力会社に入って、どうもいまいちピンとこない方は、やめたり転職を考える前に、「もしプラス5万円、本業とは別にお金が入ってきたら人生はどうか」を考えてみてください。
副業と言えど、アルバイトといった勤めることは一切しません。
本業中や家でできるビジネスで「月5万」を稼ぐのです。
業務自体はつまらない業界ですが、ホワイトな環境を生かし、副業で稼ぐ生き方はかなり人生の満足度も高いものだと思います。
⇒【副収入"10万円"の内訳】