「電力会社は高卒天下」
「電力会社は体育会系」
ネットの情報を見ていると、そのような意見が多い印象を受けます。
確かに会社や部門ごとによるのでしょうが、現役で働いている僕からすると、少し首をかしげます。
電力会社はそこまでブラックではないですし、高卒天下でもありません。
高卒の怖い先輩も確かにいますが、それは学歴関係なくいます。
どちらかというと、怒られる原因を「自分の学歴が高いから」「先輩は自分よりも学歴が低いから」と、他になすりつけているイメージを受けます。
高卒でも院卒でも、うまくやる人はやります。
今回は電力会社の現場の実態を語ります。
ネットで言われているほど体育会系・高卒天下ではない
電力会社の現場の実態をネットで調べると、以下のような論調が目立ちます。
「高卒天下」
「意外とブラック」
「体育会系」
現役で働いている僕が、そのように感じることはほぼありません。
むしろホワイト企業の権化ですし、高卒天下だなんて微塵も感じません。
何が言いたいかというと、現場と人によるということです。
必ずしも高卒天下でも体育会系ではありません。
どの会社でも「高卒の上司が幅を利かせている部署」や「体育会系の風土がある部署」は存在します。
一義的に「電力会社=ブラック」と決めつけるのは安易な判断です。
ノルマもなければ、売り上げも自然と上がってくるビジネスモデルの会社は、どちらかというと、ホワイトな社風になるはずです。
ブラックで激務な会社であれば、僕のように副業なんてできるわけがありません。
現場は高卒系の人が多いのは事実
高卒天下と揶揄されるのは、現場の先輩は高卒の方が多いからです。
学歴関係なく、電力会社はどの部門であろうと、まずは「現場配属」になるのがセオリーです。
そこでの先輩は自ずと高卒の先輩が多いので、怒られると高卒天下と感じてしまうのも無理はないでしょう。
また高卒の先輩で、「院卒のくせに大したことないな」と少しバイアスをかけた状態で相対して来られる方もいます。
その結果、院卒の自分には強く当たられることもありました。
ただそれも仕方ないでしょう。
高卒1年目の子と、院卒1年目の僕とでは、求められるレベルが違います。
しょうもないミスで強く当たられるのは仕方ありません。
学歴関係なく、叩かれる人は叩かれる
僕の周りにも、「この会社はマジで高卒天下だ!」と嘆いている同期はちらほらいました。
ただ院卒でも卒なくこなす同期ももちろんたくさんいます。
僕から見ていると、学歴関係なく、叩かれる人は叩かれている原因がある印象でした。
院卒でもコミュニケーションが下手くそな方は結構いるんです。
人に好かれにくそうな性格というか...。
高卒にもそのような人と接するのがあまり上手ではない方もいます。
院卒高卒関係なく、コミュニケーションが苦手な方は、怒られる回数も多かったです。
結局、学歴関係なく環境に馴染めにくい人は馴染めにくいのです。
多少院卒の方が求められるレベルは高いですが、それも微々たるものです。
高卒天下だと愚痴ってる同期は、自分の不甲斐なさを、電力会社の文化のせいにしていました。
厳しさ・ブラック度は部門による
電力会社は基本的にはホワイト企業です。
残業も全社的には少ない部類に入るでしょう。
コンプライアンスがすごく厳しい職場なので、残業申請も基本通ります。
厳しさの違いですが、配電部門は現場系の方が多いので、言葉も荒くなりがちです。
(もちろん優しい方もたくさんいます。)
残業時間が多いのも、配電部門と原子力部門です。
それ以外の職場で、激務というのはあまり聞いたことがありません。
基本的には安定を求めた「保守的な人間」が勤めている職場なので、罵声が飛んだり、ギラギラしている人はかなり少ないです。
体育会系はどこであろうと、好かれる
電力会社に入るにあたって、体育会系であると得なのは間違いありません。
体育会系は好かれやすいです。
体育会系というか、体育会系風の「人当たりが良くハキハキした人」は好かれます。
これは電力会社に限った話ではありません。
基本的にどこの会社も「野球部的な元気が良くて従順な後輩」が好きなのです。
電力会社だから体育会系ということはありません。
どの会社であろうと、コミュニケーションが上手に取れる人材は好かれます。
電力会社の現場の実態は以上です。