電力会社の業務で英語を使うことは基本ありません。
英語ができなくても日々の業務は十分こなしていけます。
そもそも電力会社社員で英語ができる人はかなり稀です。
だから英語ができるだけで電力会社内でかなり重宝されます。
電力会社内で英語ができるかどうかは、TOEICの点数でのみ判断されます。
TOEICの点数さえ高ければ「頭のいいやつ」という認識を受けるので、海外部署への転勤を始め、出世競争にも勝ちやすくなります。
今回は電力会社における英語力・TOEICについて解説します。
電力会社社員の英語力
電力会社には英語ができる社員があまりいません。
僕の会社の印象で見ても、「理系一筋!」みたいな方も多い職場なので、皆英語を苦手としています。
旧帝卒の理系でもTOEIC400〜500レベルの社員がほとんどです。
「電力会社社員=英語ができない」と考えてOKです。
そもそも業務で英語は不要であり、学んでも業務成果に直結しないので、誰も学ぼうとしないのも大きいです。
英語ができれば無双できる
そんな電力会社社員だからこそ、英語ができるとかなり重宝されます。
なぜなら、英語ができる人がいないから。
何度も言いますが、これが事実で、かなり英語人材は大事にされます。
電力会社でメインの資格は「電験」になります。
電験はみんな頑張って取るので、持ってる人がたくさんいます。
だから「持っていて当たり前」感が強く、目立つことはできません。
一方TOEICの点数が高い人は稀なので、少し高いだけでも、かなり目立つことができます。
電験を取るのなら、誰も頑張っていない英語力を上げた方が戦略的には美味しいです。
全てはTOEICの点数で判断される
電力会社内で英語ができるかどうか、TOEICの点数で判断されます。
話せなくても書けなくてもOKです。
「聞く・読む」に特化した"TOEIC"の、点数が高いだけで「英語ができるやつ」認定を受けます。
もっと言うと、TOEICの点数が高いと「頭がいい」とも思われます。
上司や同僚も英語が嫌いな方が多いので、英語ができる人を神格化しやすいのです。
その結果、
「英語ができる=頭がいい=仕事ができる」
と言う解釈までされます。
これには学歴も関係ありません。
高卒であろうと、TOEICの点数が高いだけで会社での立場は優遇されます。
報奨金もゲット
電力会社の多くは、資格試験に報奨金制度があります。
資格を獲得したらお金が貰える制度です。
会社によって制度は違いますが、うちの会社では、2段階あり、以下の金額が貰えました。
・700点以上〜:5万円
・860点以上〜:15万円
給料の他にお金がもらえるのはありがたいですね。
基本どの部署でも重宝される
どの部署に配属されようと、電力会社では英語力がある社員は重宝されます。
それは事務系でも、技術系でも同じです。
事務系なら英語を話すお客さんの担当や、出世コース人材として大学派遣MBAコースなども用意されています。
技術系なら、業務で英語を使わなくても、技術用語には英語が多いので、理解が早まります。
また英語でしか書かれていない技術書が出回ってきて、翻訳を頼まれることもあります。
配電から原子力まで、海外出張を含めて英語関係の仕事はたくさんあります。
どんな部署であろうと英語力を上げておくことに損はありません。
もっとも、英語ができる社員がいないので、英語ができれば、英語を必要とする部署に配属されます。
原子力は特に得する
弊社で特に英語人材を必要としていたのは、原子力です。
原子力の技術は海外からの輸入で成り立っているので、横文字がたくさん並びます。
その概念を理解するのにはある程度の英語力が必要になります。
また海外の原子力発電所の視察や、プラントに海外監査も来るので、英語人材をどう育てるかにいつも悩んでいたみたいです。
新規事業部・海外出張の可能性も
上述したような原子力に限らず、英語力があると海外で活躍できるチャンスは多々あります。
原子力業界全体で、海外事業展開の動きは現在活発化しています。
途上国のダム建設や電柱の整備、プラント建設など、日本の電力会社の技術を売って欲しい国はたくさんあるからです。
海外志向の強い方が、内向きに思える電力を選ぶのは、逆にありかもしれません。
競争熾烈な外資系を選ぶより、割といい環境で英語を使って仕事ができます。
英語に強い社員も少ないのでチャンスも掴みやすいです。
英語力は手っ取り早い出世方法としてアリ
英語ができると、他の社員が辿るルートとは違い、色々な経験ができます。
「すごい人」「仕事ができる人」とも思われ、さらにチャンスが回って来る仕事人生になります。
出世するための戦略として、電力会社で英語力はかなりの武器になります。
下手に残業を一生懸命頑張るより英語力をつけたほうが他の社員と差別化を図れるので賢い方法です。
目の前のことを真面目に頑張るのも大切ですが、いかに他とは違うことをするかといった観点でも、英語はおすすめできるツールです。